MINATEC

MINATECは20ヘクタールの敷地に、研究者3,000名、学生1,200名、産業界の技術移転専門家600名を集め、13,000平方メートルのクリーンルームなど桁外れの施設を持つ、ヨーロッパでは他に例を見ないイノベーション・キャンパスである。マイクロ・ナノテクノロジー分野では、世界最高峰の拠点となっている。

MINATECは、フランスの地域圏の中では第二のGDPを誇る(国内総生産の10%)オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏の中心都市グルノーブル市に位置する。
グルノーブル市は約63,500人の学生及び約23,500人の研究者が集まり、労働人口の28%をエンジニアと管理職が占める、高度な科学、経済環境を提供している。

Grenoble capitale des Alpes - MINATEC

 

MINATECは、多数の設備と専門知識の共用、関係機関近接による利便性、プロジェクトの合理的な運営及び様々な最先端技術のプラットフォームを活かした強力な産学官連携のおかげで、今日では、マイクロ・ナノテクノロジー分野において、欧州随一のオープン・イノベーション・キャンパスとなっている。
このキャンパスからは、毎年、350件の特許が出願され、1600件以上の研究論文が発表されている。MINATECは多岐にわたる分野で(オプトエレクトロニクス、バイオテクノロジー、センサー、ICデザイン等)、数多くのスタートアップを設立している。フランス原子力・代替エネルギー庁最先端技術局(CEA Tech)、特に産業界への卓越したイノベーション主体として認められている電子情報技術研究所(CEA LETI)は、MINATECの国際的な影響力に大きな役割を果たしている。

 

2012年から、年1回開催されるハイ・レベル・フォーラム(HLF GIANT)は、世界各地のイノベーション・エコシステムのおよそ30か所(科学技術都市に立地する研究機関、大学または企業等)が参加するが、2年に一回はMINATECで開催される(その他の年は参加機関が持ち回りで開催する)。かねてよりMINATECの研究チームとつくば市の研究機関及び大学との間で多数の協力関係が培われてきた。2013年に、グルノーブル市とつくば市は姉妹都市になり、2015年にハイレベルフォーラムがつくば市で開催された。又、2010年には愛知県名古屋市の科学技術交流財団(ASTF)との間に、学生及び研究者の交流を促進し、共同セミナーを開催するための交流協定が締結された。

 

MINATEC Japon drapeau

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